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【イベントレポート】9.4 parkable Workshop Vol.1

9月4日(金)、Maggy郡山駅前を会場に「parkable Workshop Vol.1」を開催いたしました。

今回、集まったのは、行政、事業者、学生、市民など約60名!

この日は、「まちを、公園のように使いこなす」をテーマに、郡山駅西口のまちなかを、ただ通り過ぎる場所ではなく、もっと自由に過ごし、関わりあえる場所にするためのアイディアや可能性をみんなで探るワークショップとなりました。


こおりやま公民協奏エリアプラットフォームとは?

こおりやま公民協奏エリアプラットフォームは、企業、行政、市民などが連携し、「あるいて たのしむ こおりやま」の実現を目指して活動しています。その実践のひとつが、parkable(パーカブル)です。

公園での過ごし方は、人それぞれ。
散歩をする人、体を動かす人、誰かとおしゃべりを楽しむ人。そこには、使い方を限定しない自由な「余白」があります。

parkableは、そんな公園のような余白を、まちなかにも広げていく取り組みです。歩道や空き地、建物の軒先など、すでにある場所を少し違った視点で見つめ直し、「歩きたくなる」「立ち寄りたくなる」「少し過ごしたくなる」と感じられる場所やきっかけを増やしていきます。


まずは、parkableの考え方を共有

ワークショップの冒頭では、こおりやま公民協奏エリアプラットフォーム会長の古川広毅さんから、これまでの活動とparkableの考え方を紹介しました。

プラットフォームの設立から3年。郡山駅西口エリアのこれからについて、議論や実証を重ねてきました。今年は、構想を語る段階から、実際のまちなかで試す段階へ、さらに一歩踏み込む年です。

今回のワークショップも、まちの可能性を参加者自身が考え、実践につなげていくための第一歩としてスタートしました。

会場「Maggy郡山駅前」が目指すもの

続いて登壇くださったのは、今回の会場となったMaggy郡山駅前を手がけた、橋本地所株式会社の橋本眞悟社長です。

Maggy郡山駅前が誕生するきっかけとなったのは、郡山市大町土地区画整理事業でした。

橋本地所さんでは、郡山駅前の重要な場所に土地を持つことになったからこそ、単に建物を所有するのではなく、「駅前のにぎわいにつながる建物をつくりたい」という思いから計画を進めました。

掲げたコンセプトは、

CROSSOVER CITY BUILDING
「交差するまち、交差するビル」

郡山は、鉄道や道路をはじめ、人、モノ、情報が交差することで発展してきたまちです。

駅を利用する人と、まちを歩く人。地元で暮らす人と、郡山を訪れる人。仕事で訪れる人と、観光を楽しむ人。Maggy郡山駅前は、そうしたさまざまな人や情報が交わる建物を目指しています。

3階は、郡山駅から延びるペデストリアンデッキに直結しています。橋本社長はMaggy郡山駅前を、単なる「駅前に建つ建物」ではなく、「駅とまちをつなぐ建物」と位置づけています。建物の中だけで完結するのではなく、訪れた人が周辺の店や通りへ足を延ばし、まちを歩く人がMaggy郡山駅前へ立ち寄る。

そうして、まちなかに「歩く理由」「立ち寄る理由」「過ごす理由」を増やしていく。その考え方は、この日のテーマであるparkableとも強く重なるものでした。

ブルースタジオ 大島芳彦さんのご講演|「消費者ではなく、当事者へ」

続いて、ブルースタジオ専務取締役の大島芳彦さんをゲストに迎え、講演を行いました。

大島さんが最初に投げかけたのは、「まちを公園のように使いこなすとは、どういうことなのか」という問いです。

そこでキーワードとして挙げられたのが、「生業(なりわい)」でした。かつての商店街では、店と暮らしは切り離されたものではありませんでした。商いは暮らしの延長にあり、その人自身の生き方や人間関係が、まちの風景をつくっていました。

parkableを考えるうえでも、「商い」だけでなく、一人ひとりが日々の暮らしや仕事の中で培ってきた「生業」をまちに持ち出し、分かち合うことが大切なのではないかと、大島さんは語ります。

料理が得意な人
植物に詳しい人
本が好きな人
ものをつくる人
仕事で培った技術を持つ人

まちにある資源は、建物や土地だけではありません。大島さんは、「社会資源の中でも、人的資源が一番大きい」という視点を示し、まちへ出て、人や場所の魅力を見つける「宝探し」の大切さを伝えました。講演の中で繰り返し語られたもうひとつのテーマが、

「消費者ではなく、当事者」

という考え方です。「このまちには何が足りないか」と外側から評価するのではなく、「自分には何ができるだろう」と考える。その瞬間、まちとの関わり方は大きく変わります。

最大の社会資源は「人」であり、一人ひとりの日常の中にこそ、まちを変えていく力がある。そんなメッセージが参加者へ届けられました。

後半は、郡山駅前の地図を囲んでグループワーク

大島さんの講演を受け、後半はグループワークを行いました。テーマは、「郡山のまちなかでparkableの可能性を考える」。参加者は郡山駅前の地図を囲み、普段何気なく通っている場所を、あらためて見つめ直しました。

駅前広場

道路

路地

空き地

建物の前

これまで「通り過ぎる場所」としか見えていなかった場所に、新しい使い方や過ごし方を重ねていきます。

「やってみたい」が次々と!

「駅前広場を、もっと自由に使えないか」

「路地裏にも、人が滞在できる場所があっていい」

「うすい通り周辺の道路空間を使って、グルメストリートのような風景をつくれないか」

「普段なら出会わない人同士が、肩書きを越えてつながれる場がほしい」

この日の目的は、完成された企画をつくることではありません。

まずは、「ここで、そんなことをしてもいいのかもしれない」と想像してみることから。

「歩道や道路を、人が過ごす場所として見てみる」「空き地を、何かが始まる余白として見てみる」、そして「自分自身を、単なる参加者ではなく、何かを始める側に置いてみる」。

まちの「見立て」が変われば、そこでできることも変わっていきます。

アンケートから見えた手応え

ワークショップ終了後に実施したアンケートには、28名から回答が寄せられました。

そのうち、約97%が「郡山駅前の見え方が変わった」と回答。また、約9割が、まちなかの具体的な場所の使い方や、そこでやってみたいことをイメージできたと答えてくださっています。

さらに、「運営やボランティアとして関わりたい」「出店や企画をする側として参加したい」「今回だけでなく、今後の企画づくりにも関わりたい」といった声も多数、寄せられました。

今回の成果は、アイデアの数だけではありません。「自分も、このまちで何かできるかもしれない」と感じた方が多く生まれたこと!それは、parkableが目指す「消費するまち」から「関わるまち」へ、小さな始まりでもあります。

次回ワークショップ、
2026年11月8日(日)@フロンティア通り
parkable Marketの実践へ向けて

※ 昨年、郡山駅前フロンティア通りで開催されたparkable Market 2025 社会実験の様子

今回生まれたアイデアやつながりを、一度きりで終わらせるのではなく、次の実践へつなげていきます。今月中には「parkable Workshop Vol.2」を開催し、11月8日(日)の「parkable Market 2026」に向けて、アイデアをさらに具体化していく予定です。

parkableが目指しているのは、特別な一日だけではなく、郡山のまちなかに新しい日常をつくること。

「こういう使い方もできるかも?」

「ここで、こんなことをやってみたい!」

「この人となら、何かできそう!!」

そんな小さな発見や関係が、まちなかの日常に少しずつ増えていくこと。
公園の遊び方がひとつではないように、まちの使い方にも、たくさんの可能性があります。

今回開催された、parkable Workshop Vol.1 は、その可能性をみんなで考え、試していくための第一歩となったのではと感じる素晴らしい機会となりました。


暮らしたいまちは、自分たちでつくる!

11月8日(日)の「parkable Market 2026」@フロンティア通りに向けて、こおりやま公民協奏エリアプラットフォームは、ここからさらに活動を進めていきます。

ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!

今回ご参加できなかった皆さまとも、次回お会いできるのを楽しみにしております!